2016年 03月 08日
フレデリック・ヴィンセント・ウイリアムズ 少年時代に外人部隊に所属したり各地を放浪する冒険者のような生活を続け、その見聞を新聞紙上で発表することからジャーナリストの道に進む。(Frederic Vincent Williams) 1890年生まれのアメリカ人。 サンフランシスコの新聞記者としてチャイナタウンの抗争事件を取材して有名となる。 日中戦争の起こる前から極東を取材旅行しながら共産主義の危険性に注目して、親日的立場から本書を執筆した。 日米関係の悪化を懸念しつつ、ラルフ・タウンゼントらとともに発言を続け、真珠湾攻撃後にタウンゼントと同じく逮捕され、16ヶ月から4年という不定期刑を言い渡される。 戦後の日本に再びやってきて、原爆を投下された長崎を訪れ、1956年に“The Martyrs of Nagasaki“(長崎の殉教者)という本を出版している。 著者は序文で、「私が初めて中国を旅したのは、一九三七年の日中両国が戦いを始める前であった。 上海と南京で、蒋介石政府の高官にインタビューしたのである。それから北京に行き、そしてシベリアの国境、それから満州国を南下し朝鮮、そして日本に行ったのである。 それから私は戦争が始まってから中国を再訪した。最初は中国軍と行動した。それから今度は日本軍とであった。 私は両方を見た。 世界の各地を見た新聞記者としての長年の経験から、何が起こっているのかを理解することができた。私は戦場を後にした。私は多くのものを学んだ。そして精魂込めて書き上げたのがこの著作である。」と述べている。 この本の中から重要な箇所をピックアップしていきたいと思います。 目次 第五章 日本のアジアに対する崇高な使命感より ■日本は満州のサンタクロースである(p67~p68) 経済的利害関係のために、列強が中国でパワーを発揮できなくなるのではないかと恐れているからでもあるが、我々西洋人とその政府 は、間違った同情心や政治的行動によって、中国での戦争と惨害が打ち続くようにしているのである。これはには故意にそうしている国 もある。中国人の大多数を占める本当の人々は、戦争と迫害にうんざりしているが、外国の国々が邪魔をしなければ平和になるのだ。 一部の西洋列強とその国民は、あらゆる方法で日本の邪魔をしている。日本が中国人を牛耳っている軍閥と戦争を始め、この国を保守 的なよい政府の下に安定させ、平和をもたせようとしているからだ。私は多くの中国人と対談した。彼らは率直に私に話した。 一番願っているのは、共産主義や軍閥同盟に反対する保守的政府を作り上げることであると。しかしそれができないのは、匪賊の頭目た ちが私兵を使って省を領土ににして力を誇示しているからだと彼らは屈託なく告白した。 満州でやったように、唯一つ日本の協力がこれを可能にすると彼らは主張した。彼らは満州を強調した。今の満州国である。日本が 中国のためになすことが出来た一例である。もう一つ北支がある。中国南部は全体としては絶望の尺度から言えばまだいい方である。 中国南部の安定は大英帝国にかかっている。香港からの影響もある。これは彼らも認めている。赤いロシアはイギリスが香港のゲートを 守っている限り、あえて進出はしないだろう。そして彼らは同じ真実が北部にもあるとしばしば言うのだ。日本が立った一国で軍閥を 押さえつけ、共産ロシアを排除できているのだ。 満州とは日本人が出かけて行って貪り食った、罪を犯した国だとごく普通の人たちは信じているだろう。日本がそこに行ったのは確か だ。しかしもし諸君が満州に行けば――満州国――日本はサンタクロースの役をこれまで演じていること、満州人が断然幸福であること を発見するだろう。彼らの古いご主人、ロシアと中国はまあ残虐な親方で、ひどく苦しめられていたのだ。平和と安全、政府とビジネス の安定、鉄道の建設、都市の建設、病院や学校をもたらしたのは日本だった。 日本が来る以前の満州は、現在と較べれば哀れというしかない光景が広がっていた。(以下略) 満州国の建国記念日を祝う人々。中央のめがねをかけた人物が溥儀。日本の軍人らに囲まれている。 大連(満州国) 近代的で美しく清潔な街並みであった 大連 星ヶ浦 満鉄が開発した総合リゾート 当時の中国大陸の現状 ■軍閥のポケットに直行する支援金(p71~p72) わが国民に対する憎悪の感情を知って中国から帰ってくると、この国においては中国人へのほとんど感傷というしかない同情心を見出 すのは皮肉なことである。もちろんこれはプロパガンダによって育てられてきているもので、一般的には多くの情報源がある。 そしてこの国には母国を支援している中国人がかなり住んでいる。しかしアメリカで生まれた彼らの多くは中国に行ったことがなく、 その生活もその親の世代のことも知らない。それでいて母国にすむ中国人より本当に愛国心が強い。アメリカ生まれの中国人が完璧に 嘘偽りがなく、我国のアメリカ人のほとんどと同じしょうに、冷酷で野望にみちた遠征者に侵略されていると本当に信じていることは 疑えない。彼らがその背後にあるものを見ることができず、何が起こっているかを知ることができないのは悲しいことである。なんなら 彼らが救援と軍需品購入のために軍閥に送った巨額の金がどうなり、とう使われたかを追跡してみればいい。 ただの一例二例でいい。このお金が軍閥どものポケットに直行し、預けられたにしても、一銭も救援や軍需品に使われていないことを 発見することはなんと恐ろしいショックだろうか。中国空軍に数百万ドルが注ぎ込まれていたのは常識的な事実に属するが、戦争が始ま ったときほとんどそれらしき片鱗もなかった。これらすべての金はどこに消えたのだ? 中国人は肩をすくめて「しぼりだよ」と笑う。我々の言葉で賄賂である。アメリカのチャイナタウンから航空機一機購入のために南京 に送られた二万五千ドルのうち、たった五千ドルのみが最終的受領者の下に届いたという話は、上海のバーや北京のカフェで傑作な笑い 話になっている。 ■日本機とロシア機の空中戦(p73) 日本人が世界に出てきて、西洋人のゲームのやり方を学んでせいぜい八十年である。彼らは実に見事にやった。ついでにいっておくが 何とかしてもらいたいものだ。なぜなら彼らはほとんど信用されていない。昔の先生の際限のない敵意を獲得したからだ。この数え切れ ないプロパガンダと日本への憎しみの背後にあるのは、日本があまりにも早く彼らのレッスンを終了してしてしまったことに腹を立てて いる国々のジェラシーである。 この真実を自分の目で見た、アメリカ人ジャーナリストは、中国大陸の現状をよく知っている。 また、日本がアジア人でありながら、あまりにも急速に西洋人に追いつき、日本人は白人社会の脅威に写ったという解釈は、 よく考えると納得できるのです。 中国人から搾取することしか考えていない西洋と人道的な政策をとり中国人から慕われていた日本が嫌いであった。 この一言に尽きるのではないだろうか? 中国が可哀想で同情を引く作戦は、白人からしたら優越感が得られるのである。 しかし、対等を望んだ日本人は「可愛げのない黄色人種であり、キリスト教もなかなか浸透しない国であり、その上優秀であった」 フレデリック・ヴィンセント・ウイリアムズ氏のこの著作は、これから蘇る著書の一冊だと思います。 現在の中国共産党の「南京大虐殺のプロパガンダ」や韓国の「慰安婦問題」も、非常に危険なものであると、 この本を読んで痛感します。 この歴史は繰り返されてはならない。
by sahorikita
| 2016-03-08 15:07
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